どのような信号が SMS からクラウドに送信されるのですか？
以下のデータが SMS からクラウドに送信されます。
- ２軸の振動データ： X 方向（径方向）と Z 方向（軸方向）
- 磁束データ：モータによって生成される磁束データ
- ２つの温度データ：環境温度とモータ・フレームの温度
振動と磁界は、サンプリング周波数 6.25kHz、15k サンプリングのデータポイントで取得しています。
これらのデータのプロットは、モーターを選択してHistory plot -> Performanceで確認できます。
ヘルス・インデックス (Health Index) とは何ですか？
ヘルス・インデックスは各故障項目の状態を評価したもので、0 から 10 までの値をとり、0 に近いほどその部品の状態が悪く、10 に近いほど良いことを示しています。
赤： 0 – 4
黄： 5 – 6
緑： 7 – 10
SMS で検出される故障の種類は何ですか？
SMSでは、故障の原因としてモータの 9 つの部品を特定することができます。
1. 電源システム
三相電源に問題があり、モータに流れる電流が不均衡になってる（例：相損失）。
2. ステータ巻線
モータのいずれかの相に問題があり、モータ電流の不均衡を引き起こす可能性がある（例：コイルの短絡）。
3. ローター
ショートサーキットリングの問題（例：ローターの破損）。
4. シャフトバランス
重量の不均衡による負荷の回転軸からのずれ（例：ロータの屈曲 (flexion)）
5. 偏心
ローター・ステータのずれ（例：シャフト曲がり、不適切なベアリングインストール）。
6. ベアリング
機械的なストレスや汚染により、ベアリングに小さな亀裂や欠陥が発生し引き起こされる振動の問題（例：ピッチング）。
7. ミスアライメント
２つのローターシャフト（モータと負荷）のアライメント異常（例：プーリーのずれ）。
8. 冷却システム
外部ファンで冷却しているモータに適用されます。シャフトに取り付けられているファンや、モータに外付けされているファンの問題（例：ファンカバーが壊れている）。
9. 機械的な緩み
モータ・ベースやモータ・ベースへの接続部が適切に締め付けられていない場合（例：モータがベースフレームに固定されていない）。